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昨年からaiの会員になって下さり、火曜日のレッスンに通ってきてくださる井田洋子さん。
東京音大の先輩でいらっしゃいます。小学校の先生を長年なさり、定年より少し早めに学校をおやめになり今は小学校の先生たちへの指導をなさったり、リード楽器(ハーモニカやアコーディオン、ピアニカ等)の合奏を指導なさったりしていらっしゃるそうです。ヒマワリのように明るくて、人を引き付ける力をお持ちの洋子さん、子供達はきっといつも洋子さんの魅力に引き込まれ、音楽が大好きになっていくのだと思います。
8月2日井田さんが幹事をなさっているリード楽器連盟の講習会で、リトミックの講習をさせていただきました。幼稚園の先生から小学校等の先生をリタイヤした方までいろいろな年代の方がいらっしゃるとのことです。
「ゆん子先生のリトミック、素晴らしいからとにかく来てってみんなに声をかけちゃいました!」
「井田先生の先生なら・・・」といつもよりたくさん人数が集まりましたとのこと。洋子さんのご人徳で皆さんが集まって来られるようです。普段音大幼稚園以外の幼稚園の先生や、小学校の先生方とはあまりお付き合いが有りませんから、新たな出会いわくわくしながらも、洋子さんのお顔をつぶさないようにしなくては・・・と少し緊張気味でした。
みなさん実際に子供に接している方達ですから、石巻の子供達のお話も交えてレッスンさせていただこうと決め、私の名前にちなんで「あの雲のように」も歌っていただき、拍子やフレーズのお話もさせていただこうと決めました。講習会では「クシコスポスト」を合奏すると伺っていましたので、ビートや拍子の体験をしていただきながら、「クシコスポスト」のリズムにつなげていこうと決めて、いろいろな動きのゲームを用意して、当日はわくわくしながら会場の四谷小学校に伺いました。
受講して下さる方のお歳の分布を伺っていなかったので、せいぜい上は60歳くらいの方達をイメージして伺ったところ、上は70歳代半ば、下は専門学校を出て幼稚園の先生になったばかりの20歳代前半の可愛いギャル、半分近くは70歳代の方々と思われました。これはあまり動きすぎないようにしないと・・・急いで行うゲームを考え直し授業を始めました。「お疲れになった方はどうぞ途中で椅子に座っておやすみくださいね。」と申し上げたにも関わらず、皆さんずっと動いて下さり、楽しんで下さったようです。おひるのお弁当もご一緒させていただき、午後の「クシコスポスト」の合奏も拝見させていただきました。
「クシコスポスト」は私が4歳の時に桐朋学園の音楽教室幼児科のクリスマスで初め合奏した曲でした。あれから50年以上経った事に驚きながらずっと音楽の道を歩めたことに心から感謝を覚えました。また、懐かしの「クシコスポスト」で新たな出会いが有り、重ねて感謝です。
音楽を通していろいろな出会いが有り、本当にいい人生だなとしみじみ感じた一日でした。
子供達のパパががんばってお家を建ててくれ、14日に新しいお家にお引っ越しでパパママが忙しいので、朝早く子供達を引き取りに行きました。3人を車に乗せると、一番下の2歳のユタちゃんはママとわかれると悟り、泣きだしました。もう一度チャイルドシートからママが抱き上げ、ギューっと抱きしめてまたチャイルドシートに戻すのですが、泣きべそをかいています。「ママが見えていると泣くから、お家に戻ってお引越しを続けて。大丈夫何とかなるから。」という私の言葉に後ろ髪を引かれながらお家に戻っていきました。ママがいなくなりさらに泣き声を大きくしたユタポンに声をかけながら車を出しました。物の数十秒で大きな道に出たところ「クルマ!!」「トラック!!」
車好きのユタポンはもう車に気を取られママの事はあっさりと忘れたようです。ママには大きなことを言いましたが、これはしばらく泣かれると覚悟をしていただけにあっさりと泣きやんでくれて拍子ぬけするほどでした。
2年生のミウちゃんはじいじやゆん子さん、大じいじ大ばあば、犬のケンチャンにまでひとりひとりにお手紙を書いてくれていました。お絵かき教室で書いた絵を4枚お土産に持ってきてくれました。早速リビングの壁にピンでとめてミウちゃんのコーナーができました。
ミワちゃんは幼稚園に行くようになり音楽が大好きでピアノにとても興味があるみたいとママの話でしたので、今回はいっぱいお歌を歌ったり、リトミックをしたりして遊びました。以前来た時には、なぜかお歌を歌うのを拒否していたミウちゃんもミワちゃんに対抗してか、ピアノを弾いたり 歌を歌ったりみんなで楽しみました。
ユタちゃんは二人のお姉ちゃん達に可愛がられてとても甘えん坊ですが、3人とも春休みに来た時より心も体も少し成長したようです。
サンシャインの水族館にも行きました。怖がりのユタちゃんは水族館の暗さや大きなお魚が怖いといって尻込みしつつ、ペンギンさんやクラゲさんにあって喜んでいました。
いつもの大人だけの家庭と違い、人数も多いので移動したり、ご飯を食べたり何でもない事一つ一つが楽しく、大変で本当に面白かったです。
新しいお家に子供達を送り届けると、パパとママはがんばってこの3日間にすっかり新しいお家のお引越しを終えて迎えてくれました。今までのマンションよりぐっと広くなったお家に大喜びの子供達は早速大喜びで大暴れ!
本当に楽しい3日間でしたね、今度はクリスマスとお正月ねと話しながら、子供たちがいなくなってなんとなく広くなった車で帰途に着きました。
石巻に伺った時に、ありすちゃんのお母さまが、 翌日終業式の日の2時間の授業は「お手紙の書き方」をしようと思っているんですよとおっしゃっていました。
そうか、子供達は学校でお手紙の書き方も習うのね、今の世の中何でもメールで済ませやすいけれど、メールを覚える前にちゃんとお手紙の書き方を覚えるのは素敵だなと思って伺っていました。
8月に入ってから、ありすちゃんのお母さまのクラスの全員から、はがきが届きました。
なぜか世田谷区が「せたがく」になっていたり、祖師谷も「そしが」になっていたり、住所にひらがなが多くスペースを取ってしまったためにとても左側に寄ったところに、「さわぐちゆんこ先生」と宛名が有ったり、一枚一枚子供達が一生懸命書いてくれた苦労の跡が見えて、心から嬉しくなりました。また、届けてくださった郵便屋さんも一生懸命宛名を読み取ってくださったのだと、心からお礼を言いたくなりました。
子供達のはがきには
「しょうたにいちゃんのバイオリンがすごかった」
「ゆんこ先生、ピアノおじょうずですね。おどりもおどれるなんてびっくりしました。おどりもおじょうずでした。」(坊やからです…吹き出しながらちょっと照れちゃいました)
「バイオリンの音がきれいですきでした。」
「バイオリンとピアノがいっしょになるともっとすてきな音になってびっくりしました」
「ミッキーに3びょうしがあるのがびっくりしました」
「またいっしょにリトミックしたいです」
など、それぞれの思いを一生懸命書いてくれていました。
子供達が楽しんでくれた様子のはがきに、伺ってよかったと嬉しくなりました。
久しぶりに文房具屋さんでかわいいカードを見つけて、子供達一人一人にお返事を書きました。
残念ながらお名前とお顔は一致しないのですが、子供達のお顔を思い出しながら、また一緒に過ごせるようにと願いを込めてお手紙を書きました。
4年生たちは、音楽室では反応のいい3年生に押されてなかなか前に出て来れなかったので、気になっていましたが、後から伺うと教室に帰ってからは1日中「あの雲のように」をうたっていたそうです。よかった!! 4年生くらいになるとそろそろ照れも出てきて、3年生ほど無邪気に反応できなかったのかもしれませんね。今度はそれでも引き込まれて反応しちゃった!とみんなを引き込めるよう、さらに先生力をアップするよう、私も修行しますね!
またきっと来年も会いましょうね!!
6月に地下の大洪水以来、今年の夏は家の事をすると心に決めました。
申し合わせたように、家の深夜電力の給湯器が古くなり、いつ壊れてもおかしくないと言われ、だめになる前に取り換える事になりました。
直径1メートル、高さ2メートルほどの大きなタンクを取り換える事になりました。タンクの前には40年近く前に父が特注で作った厚さ3センチはある本棚の高さを縮めて置いてあり、片付けなくてはならない事になりました。棚の中に何が有るのかと思えば、錆びて使い物にならなくなった釘だの、取手付きの漬物石だのなんでこんなものを取っておくのかというものばかり。山のように過去の遺物をごみとして出して、本棚は壊すことにしましたが、何せとてもしっかりした棚板で、とても簡単に壊せません。
主人が電動ノコギリを持っていた事を思い出し、生まれて初めて電動ノコギリを使ってみました。初めのうちは回転に飛ばされましたが、何度か試みるうちにちゃんと切れるようになりました。180センチほどの棚板5枚をゴミに出せるように小さく裁断し、ひもでくくってゴミとして出して、無事給湯器を入れる事ができました。
レッスン室や廊下のワックスも取りたいと思っていましたが、レッスンの予定と照らし合わせながら少しずつ場所を決めて、ピアノや机、コピー機や本棚を動かし、ワックスを全て取りました。
何とワックス剥離剤30本余り、がんばりました!!
15年来のワックスがはがれ白木のように綺麗な木目の床が顔を出しました。とてもすがすがしい気分です。
そのままでは汚れが付いてしまうので今度は再び薄くワックスをかけました。
主人や母はまさか本当にやっちゃうとは思わなかった!!と呆れていましたが、綺麗な床を見て大満足しています。
汚れをすっかり落として、きちんとお手入れすると言うのは本当に気持ちのいいものです。床だけでなく、これは全てに通じる事でしょうね。やる事をやったという満足感は、気持ちがとてもすがすがしく、落ち着きます。
普段からこんな気持ちで過ごせるよう、家の事もいつもきちんとできたら気持ちがいいな~とできないことを思いつつ、酷暑の中頑張った自分をほめています。
9月21にちから23日まで、ダルクローズ協会の主催でカナダのルイーズ・マチュの特別講習会が音大付属高校で開催されました。初日は土曜日なので、音楽教室の授業が有り、朝会場の設営などをして、無事に開講式が始まったのを見て、大学に。授業を終え、また高校に戻り少しだけマチュのレッスンを見学しました。
22日23日はスタッフとしての仕事をしながら小間切れではありましたが、可能な限りマチュのレッスンを受けました。
ルイーズ・マチュは国際大会などで何回かレッスンを受けたことが有り、大変好感を持っていた先生でした。他の先生が60歳代後半から70歳代の中では50歳代後半と若手で(今回は当然60歳代半ばになっていらっしゃいましたが)、とてもキュートな感じでした。今回受講して見るとそのレッスンの構成力や例曲の豊かさ、音楽の質の高さに心から感動しました。
もちろん前から素晴らしいご指導をなさいましたが、先生ご自身がさらに経験を積まれ、指導力を伸ばしていらっしゃるのだと思いました。前にもお話ししたかと思いますが、ダルクローズの先生方はディプロマになっても(ディプロマになるような先生だからこそ?)他の先生方のレッスンを生徒たちと共に受けられ、常にご自身の中に新しいアイディアなどを取りこんで研鑽を積んでいらっしゃいます。頭だけで学ぶのではなく、動きやコミュニケーションも伴いながらの学習のせいか、先生方は本当に活き活きとしていらっしゃいます。
最後にマチュのレッスンを体験したのは2008年だったと思いますが、その時の印象よりはるかに強く感じる事が多く、思わず唸ってしまうような素敵なレッスンでした。授業やレッスンというのは、同じレッスンを受けていても、受ける生徒側の力によって受け取れるものが違ってしまうものです。
今回の感激的なマチュのレッスンも、もしかしたら受ける側の私も、前に受けた時よりアンテナの感度があがっていたということもあるかもしれません。
マチュの素晴らしいレッスンを受けて、身体の中の空気が入れ替わったようです。無意識のうちにマンネリになっていた事も有ると気が付きました。いろいろな事に気づかせてくださったマチュ先生に感謝です。先生方も日々精進なさっています。私も負けてはいられません。素敵なレッスンができるように、がんばりましょう!!