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何調か感じるためには、属七の和音が大切ですから、小学生から大人まで属七の練習に力を入れています。
ソルフェージュのレッスンを始めて5年目になる小学3年生の子供たちはだいぶ属七の練習も重ねてきました。
近頃は属七を聴いて主音を歌うことや、属七の限定進行を歌うなどの基本的な練習をした後に、ブルグミューラやソナチネを聴かせ、属七が有ったらお辞儀をしてⅠ度に戻ったらおきあがるゲームをします。
何回か弾いてあげるとほとんど聴き取れるようになり、上手にお辞儀をしたり起きたりします。ところがその後楽譜を渡してピアノを弾かずに属七を探させるとなかなか見つけられないのです。
耳ではキャッチできても、楽譜から音を感じるまでには至っていないのですね。今度は楽譜を見せたままピアノを弾いてあげると、あっという間にどこが属七か見つけて丸で囲むことができました。
和声の形で練習するだけでは、実際の曲の中ではなかなか見つけることができず、結局実技(演奏)に結び付かずに終わってしまうことも多いようです。有る程度和声の形で練習したら、なるべく多くの実際の曲で聴きとったり、楽譜から読み取ったりするトレーニングが必要だと強く思うようになりました。
聴き取る力と楽譜を読みとる力、バランス良く両方の力をつけてあげたいものです。
調号を丸暗記するのではなく、その調の音を感じて歌ったり譜面を読んだりできる子供たちを育てる手がかりが見えてきました。