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きのう、昨年9に月NHK交響楽団の首席指揮者に就任なさったパーヴォ・ヤルヴィさんが東京音大Aホールで指揮の公開マスタークラスをなさいました。
受講生は芸大の学生二名、桐朋、上野学園、東京音大から各1名でした。オーケストラは東京音大のオーケストラです。曲目はモーツアルトの交響曲第41番「ジュピター」です。
受講生たちは緊張した面持ちでオーケストラに頭を下げ、指揮を始めます。パーヴォさんはしばらくの間聴いてから、アドヴァイスをします。
まず、一人一人に必ず良いところを言ってから、直すべき点を話し始めます。
だいたいの学生に共通して注意なさっていたのが、音楽の大きな流れを指揮するようにとのことです。どうしても学生達は右手で常に拍子を刻み、時々左手で音楽の表情を与えているスタイルになります。
オーケストラメンバーは自分で拍を数えられえるから、そこはメンバーを信用してどのように音楽を形作るかの指示を与えるのが指揮者の役目なのだと言うことです。
レッスンを見ながらリトミックで良くやる試みを思い出しました。一つのメロディーで刻みを変えて歌うなどの体験をします。すると、当然ですが刻みが細かいほど音楽が小刻な感じになり、刻みが大きいとゆったりとしたレガートな感じが増します。
具体的には八分音符を刻みながら歌うときと、四分音符、二分音符、全音符を刻みながら歌う時ではその刻みの大きさによってメロディーの流れ方や聴こえ方のニュアンスが違ってくるのです。
受講生の学生達が皆拍を一生懸命刻むので、どうしても音楽の大きな流れが妨げられているのです。以前から思っていたことでは有りましたが、やはり指揮科の学生にもリトミックをさせたいな~と実感致しました。
最後に学生からパーヴォ先生になぜ先生はそんなに頭も指揮もクリアにできるのかという質問が有りました。
学生は自分の思いを伝えようと、まずはお礼や感謝の言葉を述べ、その後一生懸命質問を細かに説明してだいぶ時間をかけての質問となりました。
それに対して先生のお答は、質問の内容はわかったけれど、何故そんなに質問に時間がかかるのか?的確に短い言葉で自分の思いを伝える練習を日々の生活の中でもするのが良いだろうとのことでした。
オーケストラと向き合っているときや譜面に向かっているときだけが勉強ではない、普段の生活のなかでも常に音楽につながるような学び方をし、生活の全てが自分の音楽につながるような生き方をするようにとの素敵なご指導でした。
私も常々全てが音楽の成長や、人間としての成長につながるような生き方をしたいと願っていましたので、パーヴォ先生のお言葉はとても心に響き、また力になりました。