[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
今日は母のお弟子さんたちとのお稽古始め、初釜でした。
茶道では新年最初のお稽古では、先生が濃茶を練ってお弟子さんたちにふるまいます。
先日私が通う朝日カルチャーの初点てでも本部教授の先生が濃茶を練ってくださいました。本来なら、母がお弟子さんたちに濃茶のお点前をしてお出しするのですが、膝が効かなくなっていますのでここ数年は私が代わりに濃茶の点前をしています。
懐石料理をお弁当仕立てにした点心と、新年のお菓子の花びら餅を昨夜から作りました。花びら餅は白い求肥のお餅の中にピンクのお餅を重ね、そこに細長く切って甘く煮た牛蒡と味噌餡を挟みます。
薄くピンクが透けてとても綺麗なお菓子です。牛蒡の香りと味噌餡、柔らかなお餅があいまってとても素敵なお菓子です。
5年ほど前から毎年手造りでお出ししていますが、味噌餡の風味も好みに調整でき、見た目も年々美しく作れるようになりました。
今年の点心は縁高という四角の重ねの入れ物に入れお一人づつにお渡しし、それにお向(生もの・・・お刺身など)とお椀ものを付けました。
昨年まではお正月らしいお料理をいろいろと盛り合わせてお出ししていましたが、今年は初心に戻って懐石料理の形を思い出すように、基本のお向、焼き物、煮もの、お椀、和え物、香の物(お漬物)、八寸(酒の肴)を盛り込みました。
本来のお茶の懐石料理は、濃茶をいきなり飲むと気持ち悪くなるので、その前に亭主(おもてなしをする人)が心をこめた手料理をお客様に振る舞い、その後濃茶をお出しする事になっています。
昨今はお料理が大変だからと料亭やホテルでなさる先生も多いと聞きますが、私はもとの形にこだわり、手つくりにこだわっています。
大変では有りましたが、いらした方々も満足してくださり、今年も無事にお茶のスタートが切れました。