ママが入院中のNちゃん、いつもはちょっとでも自信が無いとなかなかピアノを弾いてくれません。
もう1年生なのに親指をしっかり口にくわえて、目に大粒の涙を膨らませながら、「さあ、弾いてみましょう!」といっても首を振るばかり。
ママが「はやくして!」と言おうが、私が「聞きたいな~」と言おうが、頑として弾きません。
ママが入院なさって、レッスンにはおじいちゃまが連れて来てくださいました。聞けば練習も一人でやったとの事、一体どうなるかと恐る恐るレッスンを始めました。
「一人で頑張ったのね、偉かったわね!じゃあ聞かせてね!」と声をかけると、コクンとうなずいて、1曲、また1曲ととてもスムーズにレッスンが進みます。注意をしてもコクンとうなずき、一生懸命に直そうとしています。
ママのお病気を気づかって頑張らなくてはと思っているのでしょう。また、一人で頑張ってさらったという自信が有るからでしょうか?いつものようにぐずることなく、一生懸命にレッスンを受けています。
Nちゃんやればできるのね。いつもはママがいらっしゃることで安心して、いろいろな気持ちを表していたのね。
ちょっと安心したり、またママを思って頑張る姿を見て不憫に思ったりのレッスンでした。
[7回]
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