生徒のMちゃんの反抗期をきっかけに、私自身の譜読みの仕方、さらう時の意識を変えてみて2か月近く経ちました。
23日のヴァイオリンソナタの本番に向けて、意識と練習の仕方を切り替えてさらってきました。コンサートを1週間後に控え、通常ですと必死に最後のあがきでさらっているころです。それに備えて今週は大学以外の音楽教室や自宅レッスン等できる限り日程を明けておきました。いつも練習が間に合わないのではないかと恐怖に押しつぶされそうになりながら、最後は「演奏会で失敗しても死ぬわけではない」と自分をなだめつつ必死にさらいます。ところが今回はなぜかそんなに恐怖心も無く、ゆったりと過ごしています。
以前お話ししたように、今回のさらい方は「今この場で弾けるようにする」という意識を徹底しました。そのためにとにかく「記憶する」事にしました。アンサンブルの時には楽譜を見る事ができますので、これまで暗譜をすることはしませんでしたが、今回は意識的に暗譜してみました。また、音(楽譜)を覚えるだけでなく、手の動き方、音の進行の仕方等なるべくいろいろな方向から記憶する事に努めました。これはまさにダルクローズです!!ダルクローズのトレーニングを通して身に着いた能力を最大限に使って練習して見ています。弾くことに夢中にならずに、音楽する事、音の意味を表現する事に意識を向けて練習していると、いつものような悲壮感が起きてきません。なんだかとても弾くことが楽しいのです。時間と心に余裕が有るせいか、コンサート以外のソロの曲までさらったりしています。
さらに、コンサートにいらして下さるお客様をお迎えするために家のお掃除をしたり、終了後のパーティーのメニューをいろいろ考えたりとても楽しい充実した時間を過ごしています。
練習しているうちに、難しいところが出てくると「覚えちゃえばいいんだ!!」といつの間に思っている自分の変化に、自分自身がびっくりしながら、でもとても嬉しく感じています。やはり「つらい」より「つらくない」とそれだけでとても楽なんだと実感しました。
子供たちにも、上手な練習の仕方を身につけさせたい、そして本当に心からピアノを楽しませたいと思います。
コンサートまであと5日余り、このまま本番を迎えられる事を祈りつつ・・・
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